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2013年10月17日
右手と頭が写真を創る
どうすれば社長みたいになれるんですか?
どうすれば感性を伸ばせるのですか?
どうすれば一番になれるんですか?
 私の元には様々な質問がくる。答えはまちまちで、質問をして来た人物を見て答え方を変えている。自分の通り過ぎてきた問題であったり、常常考えてきたことであれば何に行き詰まっているかは理解出来るためスキルや性格に応じて答える。
 が、分からないことを聞かれると、困る。 知らないことや不勉強のことは数しれず、それっぽく答えても意味はない。教える、答える、というのは自分のスキルの範疇でしか出来ない。
 彼らは、方程式を求めてやって来て、例題を見てマスターしたと喜んで帰っていく。
 ???
 違いますよ。 私はブログを書くまではごくわずかなスタッフにごくわずかな技術論しか伝えてきていません。理由はその前に写真で生業を立てて行くために人は何をやらなくてはならないかを、教えなくてはならなかったからです。私より素晴らしい写真家の方、数倍大きな人格者の方もたくさんおられますが、すいません、言ってしまいます、、写真をナメるな!自分の評価を自分で決めるな!!
 どうすれば上手くなれるんですか?
 答えは右手と頭で写真を撮ることです。右手は努力や練習、カメラを操る動を表し、頭は勉強、反省、未来への課題などを意味しています。
 今回の話のコアはここにあります。
 バランスよく、実技と知識、体力と精神力、経験と挑戦、過去と未来、そういったものを組み合わせ長い年月をかけて力は養われていきます。当たり前のことです。でもそれを知らなければ絶対に一線で生き永らえることは出来ません。
 天才、天賦の才を持つ方は稀です。殆ど全ての人は努力でしか伸びません。
 カメラマンに成りたいのは写真が好きだから、という理由でこの世界に入って来られる若い人達が一杯です。どんな理由でも構いません。やるからには小さく満足せず、右手と頭を使い、ひたすら没頭すればいい。
 人がやっていないこと、人が嫌がること、そんなところに私は魅力や届かないものへの憧れを持ちます。