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2013年12月23日
ラグナヴェール大阪様に広告撮影
 大阪北新地にある大型ブライダル会場ラグナヴェール様の撮影初日。何かすごいたくさんバンケットがあり、一つ目は5階のバンケットです。奥に窓があり、室内は蛍光灯間接照明と壁にタングステン、クライアントからの指示は黄色を抜いて明るく撮影をして欲しい、と依頼で高砂からのアングルです。バンケットの横にはホワイエがあり、かなり広い会場です。
 黄色の色は色温度で調整はできますが、当然太陽の光が当たる部分は青くなります。いつも悩まされる状況ですが今回は色温度4200Kに設定し、主光線の量を強めに入れて黄色を半減させる方法にイメージをしました。それでも残る黄色はレタッチで半減させます。ライトは自然光を増幅するように窓からの光を増幅し、併設されているホワイエとの境に擬似外光を作り紙面での見た目で色の突然の変化を緩和しました。高砂、ゲスト卓には色温度を揃えるため、グラスと天板を輝かせるためにやや控えめなストロボを入れます。
 
 最大の問題は明るく撮る、ことの意味。様々な明るくする方法がありどれがこの会場を明るく見せるのか、またクライアントのいう明るくとは何を言うのか。その理解と方法を間違えば良くない結果となります。
 今回の話しのコアはここにあります。
 明るく、には複数の明るくが存在します。カメラマンの中の明るくとクライアントの明るくとはかけ離れている場合があります。
 自分の出したい、出せる明るさではなくクライアントの望む明るさを技術で描き出します。私がスタッフにまず教える光の理論、AとBのライトの理論がこれです。ライトは実は入れれば入れるほど暗くなります。だからこそ光を曲げたり和らげたりカットしたり加工する技術が大切になるんです。
 約13枚のRAWデータの合成になった今回の撮影は改めて広告写真の難しさを感じた一枚となりました。

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LAGUNAVEIL OSAKA