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2013年09月14日
ブライダルスナップの記憶
 去年秋にブライダル施工とブライダル広告の二刀流から広告に専念をすることにした。自分ではピークを大幅に過ぎてからの引退は嫌だったのだが、それでもようやく広告に集中出来るようになった環境に感謝したい。
 社内にいるカメラマン、社外の素晴らしいカメラマン、またまだ会ったことのないカメラマンもきっと何かを模索しながら撮影しているはず。何千人といるカメラマンの優劣はどこにあるのだろうか。往往にして自己主張の強いカメラマンは自分が上手い、と思っている。素晴らしいこと。私は過去3回自分が上手くなったと感じた。この受け取りの違いに罠があると思う。対象となるものが、眼で見える他のカメラマンではなく、自分の中にある。だから、悩み続け、貪欲となり、後輩、他社のカメラマンでさえ先生となる。私は、ずっと記憶してきました。
 記憶の中にあるアマチュアカメラマンの記憶があります。4Fテラスチャペル横の景色の綺麗なところで友人カメラマンが撮影されていました。私は記念写真を撮り終え、いつものように見ていました。立っている二人を狙っているのですが、床に転がり回転しながら撮影しています!ゴロンゴロンゴロンゴロンです。その合間にカシャカシャ音が紛れています。大爆笑です。私も、二人もです。気持ち悪そうになっている友人カメラマンに「スゴい!」と言うと、「テクないんで(笑)。」とややきまずそうに、でも何故か爽やかに返事が返ってきたことを鮮やかに覚えています。
 構図出来てんの?ブレてないの?かっこワルくない?夜やったらどうするの? ライトとか使えるの?そんなつまらない指摘はいらない!
 大切なことは、目の前の一枚に最善を尽くすことです。適当に流さない、マンネリで撮らない、笑顔を引出すのが難しいお客さんで、、暑くて、寒くて、カゼ引いてて、昨日徹夜で、などブツブツ理由つけない!何故なら結果に結びつく要素がないからです。
 テクニックがない自分のマイナスをどうカバーするか、いい笑顔を撮りたいと思えば本当の笑顔を出してもらわなければニセモノ、飾られたものとなる。
 私の父がCMかっと思えるくらい、ある日いきなり言った言葉があります。『相手を好きになれ。そうすれば、一生懸命になれるもんや。』
 一期一会の写真を残していきたいと思います。
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